ハイウエストビスチェドレス(7)前編
Ms.Chihiro.I.married on '07.6.9
Chihiroさんのハイウエスト切り替えドレスは、
胸元2種類のシルクオーガンジー生地とタックギャザーパターン、
その柔らかさと固さのバランス、生地とパターンの相互関係の、
計算と造形力が特徴的な、プレタポルテラインです。
繊細なリヴァーレースの華奢な輪郭を、
透かせて見せるほどに極薄な生地の透明感、
その共布を薄く手染めてつくった胸元コサージュの、
花びら一枚一々の繊細な重なり。
上質な素材と緻密な作業によって生まれる、胸元の表情の豊かさが、
花嫁らしい、儚げで上品な印象を、お顔まわりに醸し出します。
・
スカートがシンプルな、エンパイアラインならではの身頃づくり、
こうしたドレスラインでは、
ヴェールの選択はもちろん、
身頃とヴェールのラインのつながり方が、大変重要になってきます。
柔らかなソフトチュールヴェール、優しげな雰囲気をより強調する付け位置、
お式時のダウンスタイルはそれだけで印象的、その髪型を強調する付け位置。
お式当日には、ちょうど中間くらいの付け位置を取りました。
・
そして、中庸の選択によって強調されたのは、中央に持たれたブーケでした。
実は当初には、身頃胸元を最大限に強調する、短か丈パターンの、
コケティッシュなヴェール使いをすることを考えていました。
この場合、女性の優しさや可愛らしさといったテーマが強く打ち出されるため、
上写真のようにブーケも、ドレスに自然に馴染むものでなければなりません。
けれどChihiroさんがお式時に選ばれたお花、望まれていたブーケは、
ドレスのデザインコンセプトとは相容れない、
寧ろちょうど間逆の魅力を、色濃くかつ鮮明に持ったものでした。
初回ご試着時のChihiroさんです。
彼女のもたれてる魅力のもう一つの側面、意思の強く聡明な、大人の女性らしさ。
毎夜遅くまでお仕事に没頭され、けれど常に平静で穏やかなChihiroさんに、
そうした個性を前面に押し出すデザインを、最初には考えさせていただいていました。
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