ハイウエストビスチェドレス(7)後編
それがご試着後、Chihiroさんご自身がSiestaのドレスに感じられたことを、
メールで書き送って下さった、その内容を拝見して、
初の「プレタポルテライン」のドレスをご提供させていただくことになりました。
Siestaのプレタポルテラインでは、まずはお二人が選ばれるご会場とその場所に、
お似合いになると考えたドレスを、ご提案させていただきます。
たとえばChihiroさんのこちらのご会場には、スレンダーのエンパイアライン、
そして、スカートの脹らみは写真のようなAラインくらいまでが、よく似合います。
・
Chihiroさんは基本的に白色の生地、ベルトやリボンにピンク色を選ばれましたが、
シャンパン~生成り系色のバージョンもあり、こうした建物にはより似合います。
ご会場の建物の建築性を理解され、その魅力に惹かれてお決めになられたという
Chihiroさんにならきっと、このドレスを着こなしていただけると思いました。
・
物づくりの中で最大のものは、建築物です。
それがどちらでも、まずはご会場に似合う衣装、コーディネートを考えてゆけば、
ビジュアル的には必ず、よい結果に導かれてゆきます。
彼女が最終的に選ばれたこのヴェールは、
ドレスとブーケ、ぶつかり合う両者の意図を消し去って調和をはかり、
1つのものに同時に存在するかけ離れた2つのものをつなげる、
建築でいえばちょうど、架け橋のような役割をしています。
彼女はメールの中で、ドレスラインの美しさと生地の上質感について言及され、
「地と空の溶け込むような、境界線の無さ、優しく軽やかな空気感、現実感の無さ」
そんな評価をして下さいました。建築家である、彼女らしいお言葉でした。
このブーケには、彼女のもたれている知性や構想力が感じ取られるようでもあり、
デザイン性の高さに焦点が置かれているという点で、
衣装よりもお花のほうが、建物と内装によく似合っていて、
その流れるようなラインは、会場とドレスを上手につなげてくれているかのようでした。
Chihiroさんのドレスは、一見して可愛らしい雰囲気のデザインですが、
菊のような花柄模様、つるが上方に伸び、東洋的な非対称柄を成して、
渋味を感じさせる程に格調高い、最高級の仏製金糸リヴァーレース刺繍を施すことで、
アトリエのつくり手たちの意思や異質なもの同志の融合を、エレガントに実現しました。
プレタポルテラインのドレス、オーダーラインよりもSiestaの個性が強く打ち出される、
そのご衣装を、ご自身のものにして他者との関係をまとめ上げてゆくのは、
花嫁である女性のもてるエレガンス、花の香りのようなそれに、いつも拠ってゆきます。
| 固定リンク
「仕上がり」カテゴリの記事
- ハイウエストビスチェドレス(8)後編(2007.10.22)
- ハイウエストビスチェドレス(9)前編(2007.10.30)
- ハイウエストビスチェドレス(9)後編(2007.10.30)
- ハイウエストビスチェドレス(8)前編(2007.10.22)
- ハイウエストビスチェドレス(7)後編(2007.10.17)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21775/16587365
この記事へのトラックバック一覧です: ハイウエストビスチェドレス(7)後編:







コメント