銀河
東北には魂がある。
例えば文学者ならば、石川啄木、太宰治、宮沢賢治。
素直で、透明で、宇宙的とも思える、独特の世界。

今回アップしたMachikoさんは、
普段は気さくなお母様だったが、
写真の中では、
どこか魂を感じさせる、
素晴らしい表情をされている。

「卒業した小学校は過疎で廃校になって」
と笑っていた彼女は、山形県出身だった。

ピンクレースを刺繍した、
ヴェールとワンピースをご用意させていただいた。
ブーケを作ってくれた原田さんは、
確か宮城県出身だったはずである。

竹ひご細工のような、
中が空洞で、表面にびっしりと花が覆うブーケは、
その超人的な技術以上に、
花嫁への共感が、感じられるものだった。

出産、子育ての中で、
伸ばし伸ばしになっていた、
念願の挙式とパーティーは、
和やかで、落ち着いたものになった。

お客様をお送りした後、
会場のスタッフさんが、
「宜しかったら最後にお二人で、ベランダで撮影されませんか」
と勧めてくださった。
そのことに今でも感謝している。
窓の外は、12月の夜景が広がっていた。

ああこれは、
「銀河鉄道の夜」だなと思いながらシャッターを切った。


