レース長袖のウェディングドレス14
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娘の父としてブリュンヒルデを赦したくとも
ヴォータンは神の王として許すことが出来ません。
かつて自分がジークムンドに与えた世界最強の剣、
ノートウィングを破壊しジークムンドを殺してしまいます。
ブリュンヒルデはノートウィングのかけらを拾い
義侠心から、ジークリンデを連れて父の元から逃げ出します。
ブリュンヒルデの母親はヴォータンが手をかけたエルダ、
フリッカはブリュンヒルデの義母にあたります。
ヴォータンは妻であり王女であり結婚の神様であるフリッカから、
不倫をしたジークリンデたちをゆるしてはならないと説得されたのでした。
英雄の魂を集める命を受けた者をワルキューレといいます。
ブリュンヒルデは、自分と同じ死神の仕事をする
姉妹たち、ワルキューレたちに助けを求めました。
けれど彼女たちは「父には逆らえない」と口々に言います。
まだブリュンヒルデのように愛を知らないから。
ジークリンデは私を殺してとブリュンヒルデに懇願します。
「ジークムンドが死んだのに生きていても意味が無い」
ブリュンヒルデは生きなさいとジークリンデに告げました。
「あなたの中には新しい命、英雄の命が宿っているのです」
「私が父を足止めしますから、父も恐れる森の奥に逃げなさい」
そう言って戦場から持ってきたノートウィングの破片を渡しました。
ジークリンデは感謝をしてブリュンヒルデに言いました。
「乙女よいつか私の生みの苦しみがあなたを助けるでしょう」
そして深い森のなかでたった一人で子を生み死んでしまいました。
ブリュンヒルデは罰として神から人間に降格され永い眠りにつかされます。
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フロスヒルデら三人のラインの乙女たちはライン川の水底で
ラインの黄金とよばれる富の象徴を守っていました。
ところが彼女たちに求愛を拒まれたニーベルング族の
鍛冶屋のアルベリヒが黄金を盗み出し指環をつくりあげました。
それによって神様の王ヴォータンの力は弱まってしまいました。
貨幣の力で世界を牛耳ってゆこうとするニーベルング族の力は
契約の力で世界を支配をしている神様の力を脅かすものなのです。
ヴォータンは統治力を強化するため自分の娘達に、
死者である英雄の魂を集めるよう命じました。
ブリュンヒルデは王ヴォータンの娘です。
男勝りのとてもさっぱりした性格です。
父の命で死者たちの魂を戦場で集めている時ブリュンヒルデは、
ジークムンドとジークリンデという男女のカップルに出会います。
死にかけているジークムンドに彼女は語りかけました。
「私と出会ったということはあなたは死にます。
天空のワルハラ城にあなたの魂はゆくのです」
するとジークリンデは、愛する人と別れるくらいなら
英雄になどならなくてよい、と運命を拒みます。
ブリュンヒルデはジークリンデに説得を試みました。
「あなたの死後私がジークリンデのことは必ず守ります」
それでも彼は拒否しました。
「彼女を殺して私もここで死にます」
ブリュンヒルデは初めて愛を知って心からの感銘を受け
けして抗えない神である父の命に背くことを決意します。
「私はあなたを生かすことに決めました」
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