6) お母様とお揃いのドレス

Keikoさんの本仮縫い時、ひよちゃんも仮縫いをしました。

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お式の日のために、お母様のドレスとお揃いの生地で、

ドレスをつくってもらえることになったのです。

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すくすくと元気に、そして、すっかり女の子らしく、、

のはずが、

おてんばが過ぎて、お父さんに叱られてしまうこともしばしば。

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Keikoさんのドレスは、サテンシルクの肩のひらひらも、

腰の巻きバラも柔らかく、レース使いの優しいデザインのため、

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ひよちゃんのドレスは、衿がかっちりとした、

フォーマル、かつ、ロイヤルなラインをつくって、、

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のつもりが、

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ひよちゃんがおしゃますぎて、なかなか仮縫いは進みません。

Keikoさんのドレスの装飾作業が終わり、

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お式時白ドレスの、全体像が見えてきました。

ひよちゃんはというと、

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どうにも眠くなってきてしまいました。

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ついに観念したかのように、仮縫いをさせてくれるひよちゃん。

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ヴェールを被られたKeikoさんは、生き々きとして初々しく、

とても綺麗な笑顔で。

表情の豊かなところは、ひよちゃん、お母様譲りなのね。

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疲れ果てて、ちょっとふて気味な様子も、また可愛いく。

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なんて、

無理もありません。ごめんなさい、ひよちゃん、

ずっとひよちゃんを抱えて、お付き合い下さったお父様。

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本当に、お疲れ様でした。

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5) ひよちゃん1才

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おひさしぶりのひよちゃんです。1才になりました。

もう、赤ちゃんではなくなって。自我が芽生えてきました。

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そして歩きはじめました。ママと、ひよちゃんの靴。

Keikoさんのご体調と体型の安定を待って、

今年、2007年に入り、本格的にドレスづくりを始めた頃のことです。

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Keikoさんの白ドレスづくりのテーマは、

「柔らかい、サテンシルクのドレス」。

通常、サテンシルクを使うドレスのデザインは、

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「女性らしさの、強い表現」 のため、

たとえばカメオ風レース刺繍で、生地の光沢や張り感を生かすように、

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たとえば花びら風パターンラインで、サテン地の特徴を強調するようにと、

「サテン生地の、素材感の強さ」 を重要視して考えられます。

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大輪の薔薇の花や、百合の花が一輪、凛として咲き誇るイメージ。

その強さゆえの魅力を、あえて柔らかく表現するという試みは、

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Keikoさんとひよちゃん、お二人の姿に着想を得たものでした。

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4) 花ごろも(お式当日)

Chiharuさんの色ドレスへのご希望は、「可愛いらしいイメージで」とのことでした。

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「白と淡いピンク、ピンク色のリボン、素敵なレース」

Chiharuさんの色ドレスへの、3つのご希望条件、いずれをも幸せに満たす、

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千の春のそよ風が香り渡るような、Chiharuさんの夢がふんわりと膨らんだ、

白のレースとピンクのシルクオーガンジーのドレスを、仕上げさせていただきました。

「色ドレスは淡いピンクと白を組み合わせていただけないでしょうか?」

当初Chiharuさんが下さったお便りに、とても印象的な文面がありました。

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「私が高校・大学生の頃、最寄の駅まで自転車で通っていたのですが、

 その通学路にちょうどこの時期、木蓮と淡いピンク色の桜や桃が隣あって咲いていて、

 その風景が大好きで毎年この季節を楽しみにしていました。

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 シエスタさんの白と淡いピンクのドレスを見た時、昔大好きだったその風景を思い出し、

 ぜひシエスタさんのドレスを着てみたいと思ったのです。」

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かつて春の日にChiharuさんの心に芽生え、Siestaで咲き染められた花衣が、

秋の季節に花嫁となられることになった、現在の彼女にお似合いになるように、

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木戸口さんは、可愛らしさの中にもエレガンスの感じられる、

艶やかなピンクのメイクと、美しいフォルムのヘアを完成下さいました。

エレガンス、それは、

大人の女性の可愛らしさを表現する時に、なくてはならないものであり、

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いつか見た桜の花の咲く風景を、心のどこかでずっと覚えている、

エレガンスとはそんなことであるようです。

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3) ひとえ咲き(お式当日)

晴れの日の朝、

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エレガンスを身にまとった美しい花嫁、その姿に、

嬉しそうに微笑まれるご新郎、幸せなお二人の姿が在りました。

「清楚で上品なイメージで」、それがChiharuさんの白ドレスへのご希望でした。

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伊製サテンシルクとダブルサテンシルクオーガンジー、

シンプルなデザインながら、高貴な生地を使ってお仕立てした白ドレスは、

彼女が本来もたれる清々しい気品を、強調する衣装に仕上がってゆきました。

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お背が高くはなく、華奢でいらしたChiharuさんの、

ヘッドが軽く、全身がバランスよく見えるよう、

若干明るめにヘアカラーをしていただくことにして、当日を迎えられました。

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ヘアメイクの木戸口さんは、高貴で可憐なバラのケリーを、

胸元の一重オーガンジーの、花びらのようなラッフルラインに合わせ、

彼女のお顔に上品に沿わせながら、丁寧に飾ってくれました。

初回のご試着では、まだ緊張してらして、

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初めてかむるヴェールに、ドキドキされてらしたChiharuさん。

彼女の白ドレスの名前、「ひとえ咲き」は、

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アズールの平松さんがつくられた白ブーケの花たちの中で、

いちばん控えめで、いちばん印象に残った、

一重咲きのストックの花にちなんで名づけられました。

エレガントであること、

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それは花嫁がヴェールをかむる際に、かならず必要とされることであり、

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Siestaのドレスづくりの、唯一最大のテーマです。

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2) 咲きはじめ(フィッティング・リハーサル)

Chiharu様、本仮縫の時のお写真です。

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オフショルダーの身頃に、ピンでシルク巻きバラを留めた上で、

髪につけるお花とのバランスを調整しています。

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身頃を直し、ヘッドドレスを直し、その繰り返しから、

すこしずつChiharu様本来のドレス姿が見えてきます。

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こちらはお色直しドレスです。

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一層大振りの巻きバラは、

見る人の目線を、基本的に下に向けます。

ただしそれは大まかな方向付けで、

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目線の細かいコントロールは、

今度はヘッドドレスの量と付け方、そして髪形の調整で行います。

髪形が確定した上で、最後に、

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衿に相当するレースを取り付けます。

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位置、角度、全てこれといった決まりはありません。

身頃、髪形、お顔立ち、全てを考慮しながら、

Chiharu様にとっての最善の位置を決定します。

そして迎えたヘアメイクリハーサル。

仕上がったドレスを身にまとい、

生き生きとされているChiharu様の姿がありました。

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肩を出したオフショルダーラインが、

お顔まわりのラインをすっきりとシャープに見せ、

同時に、シルク巻きバラとオーガンジーのラッフルラインが、

お顔をやさしく、優美に見せています。

全ての条件が少しずつ絞り込まれて、

全てのピントが綺麗に合った瞬間、

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エレガンスの誕生の瞬間です。

こちらは色ドレス、

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普段着のようにドレスを着こなして微笑まれるChiharu様に、

私たちも深い充足感を味わさせていただきました。

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髪形、ドレス、髪形、ドレスと、

ゆきつもどりつする中から、

本当にお似合いになるドレス姿を実現する過程をご紹介いたしました。

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1) 花のつぼみ(ご試着)

ドレスと着物の最大の違いは、

衣装それ自体よりも、それを着こなす人自身に、価値がおかれることです。

ですからドレスは、着る人に似合い、

着る人を美しく見せるものでなければ、意味がありません。

ではどのようにすれば似合う、似合わないということがわかるのでしょうか。

Siestaの考えでは、

髪形と、身頃のかたちと、お顔立ちの関係を、

総合的にとらえ、コーディネイトしてゆくことでわかります。

総合的なアプローチだけが、

一人一人の美しさを十分に引き出し、

エレガンスの高みに到達させてくれるのです。

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ここで例として挙げさせていただく、

Chiharu様の最初のご試着では、

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前髪が重すぎるために、

「どのようなかたちの身頃がお似合いになるか」が、

十分にはわからない状況でした。

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立ち姿になられるとまず、重いヘッド部分に目がいってしまいます。

そこでChiharuさんに、2回目のご試着にいらしていただく際には、

美容院で前髪を、少し軽くしていただきました。

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オフショルダーがよくお似合いになり、

そして胸元にもっと強いデコルテがあれば、

もっともっと美しさを引き出せる、そう確信をして私たちは、

ドレス製作に取り掛かりました。

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4) ・・And JOB

6月の挙式当日、

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「理想の女性」であるお婆さまに見送られながら、

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Aiko様はお嫁にゆかれました。

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披露宴会場に置かれたお写真は、

時間を越えて、

今日のAiko様の姿を見守っていました。

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「美味しいお店を開くのが夢なんです」

Aikoさんがお話くださったことがありました。

「何時行っても灯りがついて開いているお店を」

かたちは違っていても、Aikoさんの夢はすでに、

実現されはじめたように思えています。

挙式から数日経ってAiko様から、

お写真を添付したメールをいただきました。

「・・・実は二次会の後もわたしは

 ドレスを着させて頂いたままだったのです。

 あの日の最後は、彼と、彼の親友と、その彼女の私の親友の4人で

 シャンパンを飲んだとてつもなく幸せな真夜中でした・・」

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その時頂いた画像を掲載させていただいて、

Aiko様とSiestaの、

ほんのひと時の物語を。

締めくくらせていただきたいと思います。

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3)Deity of Mercy

そして迎えた、ヘアメイクリハーサル。

ヘアメイクの高橋亜子さんに手による、

まさに亜子さんらしい、繊細で上品なメイクに包まれて、

静かに微笑まれるAiko様の姿がありました。

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ヘアスタイルは、かねてよりのご本人のご希望で、

前髪をセンターパーツに分け、クラシックな印象をつくります。

あの日からずっとこの日まで、切られたことの無かった、

腰まで長いAikoさんの黒髪を、低めの位置でやさしくまとめて。

当初からのご希望でらした、マリアヴェールで。

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空気感のあるレース刺繍は、お顔の輪郭を綺麗に見せてくれます。

ヴェールの縁には、アンティークゴールドのメッシュリボンが、

淡水パールと共に縫い、飾り付けられています。

ヴェールラインを引き締めて、横顔は聖母のように優しげに。

披露宴前半では、アクセサリーをカチューシャ風に飾って。

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慎重に決定された付け位置が、中世的な雰囲気を醸し出します。

アンティークの家具が置かれ、西洋の絵画が壁に掛けられた、

クラシックな雰囲気の、会場の内装に似合うスタイルで。

お色直しでは、自由でのびやかなお花のコーディネイト。

緑の芝の丘状の、会場の美しい庭に、よく似合うスタイルで。

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花輪っかヘッドドレスは、お顔や髪型とのバランスを取ることが、

とても難しいスタイルです。

ナチュラルで作為を感じさせない、

一見、無造作につくられたかのようにも思える

このダウンヘアスタイルは、計算され尽くしてつくられました。

Top

Aikoさんは、一緒に楽しくお話をしていても、

いつもどこか、静寂を感じさせる方でした。

しんとしてただずまれている彼女の表情は、

観音様のように澄んで、清らかに感じられて。

透明なまでに綺麗な、Aikoさんの表情にはまるで、

聖なるなにかが宿っているかのように思われました。

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彼女がこれから新しい家庭を築かれてゆくことを、

だれかが祝福し、肯定してくれているように思えました。

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2)Girl and Lady

Aiko様にお仕立てさせていただいたのは、

シンプルに見えて、実はとても繊細につくりこまれた、

生成りのハイウエストワンピースドレスです。

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生成りのシルクに、ギャザーのコットンシルクオーガンジー、

またその上に、別倍率のギャザーのシルクチュールを重ね。

三枚の身頃パターン(型紙)全ての形状が異なっています。

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シルクチュールは、一本一本の糸が非常に細い

希少な生地で、常にご用意できるとは限りませんが、

この時はフランス製のものが、運良く手に入りました。

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繊細な生地を理想のラインにカタチづくるため、

形状記憶極細ワイヤーを特殊な方法で入れ込み、

伸縮性のある細糸を使いながら、身頃は手縫いで仕上げました。

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ハイウエストの切替などに、ゴールドの細レースや

細いアクセサリーワイヤーを絡め使った、細かな装飾を、

生地の風合いを生かすべく、丁寧な手仕事で加えています。

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ご本人の骨格、とくにお顔まわりを美しく見せるために、

ドレスの身頃胸元デザイに次いで

重要になってくるのは髪形、ヘアスタイルです。

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ドレスの身頃胸元のライン、デコルテと同じく、

ほんとうにちょっとした髪の流れの違いで、

お顔の印象は驚くほど変わってきます。

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「濃い生成りのエンパイアラインドレスを」

Aikoさんのしごくシンプルなご希望に感じられたのは、

ガーリッシュ、グリーク、ロマンティック、

たとえばそうしたスタイルを、装う ことではなく。

「本当の少女の心を残した、本物の大人の女性」

Aikoさんご本人に感じられた、ハートとアプローチ。

両者を最大限に表現出来る、そんな花嫁像でした。

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Aiko様の花嫁衣裳を完成させるため、

そして花嫁姿を実現させるために。

ドレスのフィッティングの過程で同時に、

ヘアメイクスタイルを丁寧に検討してゆきました。

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そして、コーディネイトの選択が加わります。

たとえば一口に、お花のコーディネイト といっても、

花の量、種類、付け方など、選択肢は無限にあります。 

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そんなコーディネイトを鏡の前で繰り返すうち、

Aiko様の表情にも変化が見られたかのようでした。

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少女のようなあどけなさから、乙女のようなしなやかさへ、

ご自身のお顔立ち、そして内面を再確認されたようでもあり、

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また、新しい旅立ちに向けて、

心の準備をされているようでもありました。

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1)JOB

Aiko様は、理想の女性像を、

ミュシャの「JOB」という絵にたとえて下さいました。

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「どうしてJOBなんでしょうね」

「当時女性が社会に進出し始めた頃だからかな?」

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そんなAiko様は、ご両親を亡くされ、

ゴルフの打ちっぱなし場を継がれ、経営をなされていました。

お仕事は大変でしょうのに、初回来店のご試着では、

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少女のように初々しい表情を見せて下さいました。

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一着のドレスだけを、お式の終日着ていたいと

ご希望されたAiko様のために、

ミュシャの絵のようにソフトな生成りのドレスと、

花と夢がおりなすコーディネイトをご用意しようと。

スタッフの皆で考えさせていただきました。

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«4) 2006年4月1日、花びより