4) 過去と未来と、そして
Yumiko様のヘアメイクは、
木戸口恵子さんが担当しました。
挙式の髪形は、
髪の流れを生かしながら、品良くまとめました。
通常のヴェールは、レース刺繍かパイピングか、どちらかしかありませんが、
今回は、サテンでパイピング処理を施したレース刺繍ヴェールを使います。
顔にかかる位置によって、見え方が全く違ってきます。
慎重に検討した上で、
最善の表情を作りだす位置を見つけたら、
様々な角度から撮影、
撮影画像は、スタッフ、ヘアメイク、フローリスト、カメラマンと共有します。
花嫁姿は一つ一つ、唯一の美しさを持っています。
「一般的な花嫁姿」「一般的な美しさ」というものは存在しません。
最も重要な挙式スタイルが終了したら、
披露宴前半のスタイルを試みます。
通常をヴェールダウンだけで済ますことが多いのですが、
今回は、
後頭部と背中にシルクフラをーをつけました。
純白の世界から、少し緑の入った世界に移行します。
そしてお色直しは、
緑の世界です。
屋久島の緑、お茶の緑でもありますがそれは、
命の再生の色であり、
これから始まる新しい人生を象徴しています。
髪は思い切ってダウンスタイル
アクセサリーが体全体に、
あましずくのようにしたたります。
これが、Yumiko様からいただいた企画書に対する、
Siestaなりの回答でした。
Yumiko様に関する、
忘れがたい思い出が、一つあります。
リハーサルの撮影で一枚、
素晴らしい表情が取れました。
透き通った心で、過去と未来を見つめているような、
そんな横顔でした。
「いい顔されてますね」
と私が言うと、Yumiko様は写真を見て、
「母が、こんな顔をしていました」
と言われました。
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