4スタイル(白ドレス1着)

4) ・・And JOB

6月の挙式当日、

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「理想の女性」であるお婆さまに見送られながら、

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Aiko様はお嫁にゆかれました。

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披露宴会場に置かれたお写真は、

時間を越えて、

今日のAiko様の姿を見守っていました。

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「美味しいお店を開くのが夢なんです」

Aikoさんがお話くださったことがありました。

「何時行っても灯りがついて開いているお店を」

かたちは違っていても、Aikoさんの夢はすでに、

実現されはじめたように思えています。

挙式から数日経ってAiko様から、

お写真を添付したメールをいただきました。

「・・・実は二次会の後もわたしは

 ドレスを着させて頂いたままだったのです。

 あの日の最後は、彼と、彼の親友と、その彼女の私の親友の4人で

 シャンパンを飲んだとてつもなく幸せな真夜中でした・・」

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その時頂いた画像を掲載させていただいて、

Aiko様とSiestaの、

ほんのひと時の物語を。

締めくくらせていただきたいと思います。

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3)Deity of Mercy

そして迎えた、ヘアメイクリハーサル。

ヘアメイクの高橋亜子さんに手による、

まさに亜子さんらしい、繊細で上品なメイクに包まれて、

静かに微笑まれるAiko様の姿がありました。

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ヘアスタイルは、かねてよりのご本人のご希望で、

前髪をセンターパーツに分け、クラシックな印象をつくります。

あの日からずっとこの日まで、切られたことの無かった、

腰まで長いAikoさんの黒髪を、低めの位置でやさしくまとめて。

当初からのご希望でらした、マリアヴェールで。

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空気感のあるレース刺繍は、お顔の輪郭を綺麗に見せてくれます。

ヴェールの縁には、アンティークゴールドのメッシュリボンが、

淡水パールと共に縫い、飾り付けられています。

ヴェールラインを引き締めて、横顔は聖母のように優しげに。

披露宴前半では、アクセサリーをカチューシャ風に飾って。

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慎重に決定された付け位置が、中世的な雰囲気を醸し出します。

アンティークの家具が置かれ、西洋の絵画が壁に掛けられた、

クラシックな雰囲気の、会場の内装に似合うスタイルで。

お色直しでは、自由でのびやかなお花のコーディネイト。

緑の芝の丘状の、会場の美しい庭に、よく似合うスタイルで。

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花輪っかヘッドドレスは、お顔や髪型とのバランスを取ることが、

とても難しいスタイルです。

ナチュラルで作為を感じさせない、

一見、無造作につくられたかのようにも思える

このダウンヘアスタイルは、計算され尽くしてつくられました。

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Aikoさんは、一緒に楽しくお話をしていても、

いつもどこか、静寂を感じさせる方でした。

しんとしてただずまれている彼女の表情は、

観音様のように澄んで、清らかに感じられて。

透明なまでに綺麗な、Aikoさんの表情にはまるで、

聖なるなにかが宿っているかのように思われました。

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彼女がこれから新しい家庭を築かれてゆくことを、

だれかが祝福し、肯定してくれているように思えました。

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2)Girl and Lady

Aiko様にお仕立てさせていただいたのは、

シンプルに見えて、実はとても繊細につくりこまれた、

生成りのハイウエストワンピースドレスです。

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生成りのシルクに、ギャザーのコットンシルクオーガンジー、

またその上に、別倍率のギャザーのシルクチュールを重ね。

三枚の身頃パターン(型紙)全ての形状が異なっています。

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シルクチュールは、一本一本の糸が非常に細い

希少な生地で、常にご用意できるとは限りませんが、

この時はフランス製のものが、運良く手に入りました。

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繊細な生地を理想のラインにカタチづくるため、

形状記憶極細ワイヤーを特殊な方法で入れ込み、

伸縮性のある細糸を使いながら、身頃は手縫いで仕上げました。

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ハイウエストの切替などに、ゴールドの細レースや

細いアクセサリーワイヤーを絡め使った、細かな装飾を、

生地の風合いを生かすべく、丁寧な手仕事で加えています。

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ご本人の骨格、とくにお顔まわりを美しく見せるために、

ドレスの身頃胸元デザイに次いで

重要になってくるのは髪形、ヘアスタイルです。

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ドレスの身頃胸元のライン、デコルテと同じく、

ほんとうにちょっとした髪の流れの違いで、

お顔の印象は驚くほど変わってきます。

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「濃い生成りのエンパイアラインドレスを」

Aikoさんのしごくシンプルなご希望に感じられたのは、

ガーリッシュ、グリーク、ロマンティック、

たとえばそうしたスタイルを、装う ことではなく。

「本当の少女の心を残した、本物の大人の女性」

Aikoさんご本人に感じられた、ハートとアプローチ。

両者を最大限に表現出来る、そんな花嫁像でした。

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Aiko様の花嫁衣裳を完成させるため、

そして花嫁姿を実現させるために。

ドレスのフィッティングの過程で同時に、

ヘアメイクスタイルを丁寧に検討してゆきました。

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そして、コーディネイトの選択が加わります。

たとえば一口に、お花のコーディネイト といっても、

花の量、種類、付け方など、選択肢は無限にあります。 

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そんなコーディネイトを鏡の前で繰り返すうち、

Aiko様の表情にも変化が見られたかのようでした。

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少女のようなあどけなさから、乙女のようなしなやかさへ、

ご自身のお顔立ち、そして内面を再確認されたようでもあり、

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また、新しい旅立ちに向けて、

心の準備をされているようでもありました。

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1)JOB

Aiko様は、理想の女性像を、

ミュシャの「JOB」という絵にたとえて下さいました。

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「どうしてJOBなんでしょうね」

「当時女性が社会に進出し始めた頃だからかな?」

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そんなAiko様は、ご両親を亡くされ、

ゴルフの打ちっぱなし場を継がれ、経営をなされていました。

お仕事は大変でしょうのに、初回来店のご試着では、

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少女のように初々しい表情を見せて下さいました。

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一着のドレスだけを、お式の終日着ていたいと

ご希望されたAiko様のために、

ミュシャの絵のようにソフトな生成りのドレスと、

花と夢がおりなすコーディネイトをご用意しようと。

スタッフの皆で考えさせていただきました。

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