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2004年3月

業務連絡的2

引き続き業務連絡的内容です。
本当はHPにきちっと書かなければいかないのですが、
花嫁写真アップさえ手間取っている現状なので、
ここで済まそうかと思います。

よくご質問いただくのは、
「ご来店の回数」です。
なるほど結婚準備は大変ですし、皆様お仕事が忙しい。
来なければならない回数は少なければ少ないほど助かると思いますが・・・

残念ながらご来店回数は、依然として業界最悪レベルを維持しています。
レンタルの場合でも2~3回、
オーダーの場合ならば4~5回はご来店いただきたいところです。
ヘアメイクご発注、ないし当店でリハーサルコーディネイトされるばあいには更に1回増えます。

3回のご来店でオーダーをお作りしたこともありますし、
どうしてもとおっしゃればやります。
しかしアクセサリーの検討までは手が回らないかもしれません。

他、セットコーディネイトレンタルというドレスと小物がセットになった商品がありまして、
それでしたら付属する小物が決定していますので、
上手く行けば、1回のご来店でなんとかなるかもしれませんが、
それでもやはり2回はきていただけると安心ですね。

男性の私でも最近ようやくわかってきたのですが、
完成度が上がれば上がるほど、小さな改善で大きく効果が出るようです。
ですので、どうしても最低限の回数は確保したいのです。

ちょっと身頃をサイズ修正する→完成度が上がる→
身頃レース刺繍若干控えめにする→完成度が上がる→
ビーズ刺繍の素材の色合い再検討→完成度が上がる→
といった具合にどんどん細かくなっていって、
手袋、ヴェールの種類、(それらは数種類使うこともありますので)当日の流れに沿った配分
シルクフラワーの付ける角度から、
最終的にはヘアメイクリハにおいて、
イヤリング種類や微妙な角度調整まで、あれこれ検討してゆきます。
その分よくなってゆくのだから、なかなか終わらないのです。
花嫁一人一人、顔も体型も雰囲気も好みも違い、
会場も季節も違うのですから、考え出せばきりがないのです。

そのころには私なぞにはもう情報量が多すぎて訳がわからなくなりますが、
そういった細かい内容でも、なぜか花嫁の頭にはスルスル入ってゆくようですね。
ここらへんが女性の恐ろしいところです。

最近遠隔地から新幹線や飛行機で通って下さる方が増えてきまして、
ぼんやりしていた我々も、流石に申し訳なく、これでは駄目だと思いはじめました。
それでなんとかご来店回数を少なく出来るように努力はしていますし、
実はこれでも少しずつ改善はしていますが、なかなか難しいのです。
毎々ご迷惑をお掛けいたしております。

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業務連絡的

読者の方(過去の花嫁)から、メールいただきました。
反響があるのは嬉しいものです。

「・・・茂桐さんのコラム、咲野さんの透き通るような言葉とは
また全然違って、およそsiestaっぽくなくて笑っちゃいました」

不徳の致すところでございます。

ですので今日は反省して少々業務連絡的内容。

アトリエのスタッフ増員を行いましたので、以前に比べればドレス作りのスピードが上がってきました。
といっても業界内最悪ペースが、標準よりやや下になったくらいだと思いますが。

シンプルなドレスでしたら、期間1.5~2ヶ月でなんとかいけます。
問題は1着でお色直し可能なドレス、

http://homepage3.nifty.com/siesta-dress/brides.html

にあるようなものでして、
やはり構造が相当複雑になりますので、3ヶ月程度必要になります。
大きなチェンジなしでも、凝った作りだとやはり時間はかかります。
(そのうち仕立ての説明ページを作る予定です)

最近多いのが、上身頃のみオーダーというケースです。
スカート部分はレンタルです。
上身頃、特にビスチェ、オフショルダーのような曲線密着系ですと、
やはり作ったほうが結果は良くなりますし、
上身頃だけなら、オーダーしても期間も手間も料金もさしてかかりません。
結構おすすめです。

もしも既存ドレスでサイズが合い、デザインが気に入っていただけるならば、
レンタルが一番早いですし、安くなります。
レースをタ足したり、ビーズ刺繍を足したり、
そこそこは変更もできます。
但しデザインの自由度は
全てオーダー>上身頃のみオーダー>レンタル
となるのは致し方ありません。

言い忘れましたが、当店はオーダーレンタルという形態がメインです。
ドレスをお作りして、お式後ご返却いただくわけです。
オーダーレンタル代金は、ものにもよりますが、
オーダー代金のほぼ60~70%といったところです。
たまにお引取りになられるお客様もいますけれど。

ヴェール、手袋は相当数ありますので、
基本的にレンタルで事足りると思います。
お望みの場合はお作りしますが、
既存のものからあれこれ選ぶだけでも、
いつも結構な手間がかかっているように、私には見えます。

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歌の系譜

やっとProcess
http://homepage3.nifty.com/siesta-dress/process2-7.html
をアップできました。

先日新幹線に乗ったのですが、「いい日旅立ち」を盛んに鳴らしていました。
そういえば今、コマーシャルでも使ってますね、JRが。

ああ 日本のどこかに私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 夕焼けを探しに
母の背中で聞いた歌を道連れに

これはおそらく、ドボルザークの「母の教えてくれた歌」を、
膨らまして作ったものだと思います。

歌詞の訳は、いい加減にしか記憶していないのですが、

「昔、母が私にこの歌を教えてくれたとき、
 母は涙を流しながら歌った。
 今、娘にこの歌を教えるのに、
 私も涙を流しながら歌っている」

といった感じだったと思います。

谷村新司はパクリ屋で駄目だ、と言いたいのではなく、
文化というものはそういうもので、
受け継がれて大きくなってゆくものだと言いたいのです。

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具足

昔ある女性に、ほとんど詰問に近い口調で言われました。
「どうして日本の男性はおしゃれをしないのか。若いうちはまだしも、中年になるとぜんぜん構わなくなる。
外国の男性は、おじいさんになっても十分おしゃれを楽しんでいるのに」
私自身、さしておしゃれに興味はありませんので、冷や汗をかきながらとっさに口をついてでたことは、
「いや、戦国時代はおしゃれだったんだけれども」
と自分で言って自分で驚きました。なるほど昔は結構派手な民族だったのかもしれません。

源平から戦国にかけての具足(つまりよろいかぶと)のきらびやかさ、というのは大変なものです。
その上重い。あれを着て一日中かけずり回るのですから、
その大変さは巨大ヴェールと巨大トレーンを引きずる花嫁の比ではないでしょう。
鎧はまだしも防御の意味がありますが、兜なんか重量の4割は無駄な装飾なのではないでしょうか。
それら装飾は、敵味方に自分の存在をアピールする、という意味もありますが、
同時に、ウエディングドレスを着込む女性と同じ意味もあったと思います。
つまり、死装束です。
どうせ死ぬなら、花と散りたいわけです。
海軍でも、いざ海戦となれば、まっさらの軍服に着替えていたそうですし。

しかし現在の社会では、なかなか死装束を着る機会はないようでして、
欲求不満で結婚式のときに衣装に凝ってしまう男性も、時々います。
特注で服を作ったり、あるいはお色直しをしたり。
そういう男性はたいてい、いかにも優れた人物なのですが、
なんだか平和で堅苦しい日本が生きにくそうで、
明治維新とか太平洋戦争とか、そういった、
もっと動乱の時代に生まれていたら、
生き生きと生活できた人だろうなあという感じを私は持っています。

前述の女性の疑問に、いまなら返答できそうです。
「ヨーロッパやアメリカは、なんのかんの言って平和ではない。
だから男性もおしゃれをしてるんだ。
平和を愛するならば、ダサい男性を許容してくれ。
ダサい男性を許容しないならば、戦争を許容してくれ」

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死の儀式

実際問題、花嫁とお父さんの関係はドラマになりますが、
花婿と母親の関係は別にドラマになりません。
ドラマにならないということはつまり、新郎は主役じゃないということです。
脇役、その他大勢なのです。

昔のコラム
http://homepage3.nifty.com/siesta-dress/column3.html
で咲野が書いているように、
花嫁は結婚式で一度死にます。
白い服を着て、名前が変わる。
人間が死ぬと名前が戒名に変わりますね。
花嫁も名前(というかこの場合苗字のみですが)が変わる以上、
やはり一度死ぬのです。

男性に通過儀礼というものがあります。
冠婚葬祭の冠の部分、ようは成人式です。
例えばナントカネシアの原住民の男性は、
一人前の男になるために、数十メートルの櫓から飛び降ります。
死ぬほど怖そうですし、実際死んだりするのですが、
そういった通過儀礼はつまり、
結婚式の代替物として発明されたものではないかしらん。
男性は結婚式で死なないわけですから、
別の「いったん死ぬ儀式」が必要だったのではないかと思います。
ところが現在の成人式は生ぬる過ぎるものですから、
日本の若者たちは、通過儀礼本来の姿に戻そうと志して、
とりあえずバタバタ騒ぎまくっている、のかもしれません。

上記理屈を広げてゆけば、
例えば婿養子になる場合には、
男性が数十万円かけた豪華な衣装で着飾って、
女性は5万円くらいのレンタルで済ませる、はずです。
その場合ブーケ(無論花婿が持ちます)とブートニア(花嫁が胸に挿します)の価格は、
だいたい一個¥40,000と¥2,500くらいの比率になる、はずです。
そのときは花婿とお母様のツーショットは、さぞや素晴らしいものになる、はずです。

あるいは別姓夫婦の場合、
両方とも死なないのですから、
別段たいした出費をする必要はなく、無論ドレスを仕立てる必要はありません。
ですから別姓が主流になった暁には、
結婚産業は壊滅する、はずです。
それで男女とも通過儀礼を欲しがりだしまして、
成人式はものすごいことになる、はずですが、
論理的に考えれば考えるほど馬鹿馬鹿しくなってきましたので、
本日はここまで。

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お父さんといえば

この仕事は、一応幸福な花嫁をつくりだすわけですが、
同時に不幸なお父さんを作り出す仕事でもあります。
いろんな人がいました。
怒りを押さえながらスパスパと煙草を吸うお父さん、
虚脱しきってし目がうつろなお父さん、
椅子に座って背筋を伸ばしたまま硬直してしまったお父さん、
あるいは披露宴中お酒を飲んで、赤ら顔で上機嫌なのですが、
帰りがけ、一人で歩いている姿は、涙ぐんで足元がふらついているお父さん。

私も男のはしくれですから、そんなお父さんのお気持ちはよっくわかります。
勝負はじつは、娘が生まれたとき既についているのです。
いつの日か敗北することがわかりきっているのに、
娘を「最後の恋人」にしてしまって、
そして数十年後、セオリー通りに敗北の日が来るわけです。
それが立派なやつに負けるならまだともかく、
なんにもわかっとらんこんな若造ごときに、
いったい貴様にこの娘のなにがわかっとるというんだ!

しかしながら、
お父さんに敗北していただかないことには、
Siestaはつぶれてしまいますし、
日本は滅びてしまいますし、
人類は絶滅してしまいます。
お気の毒ですがお父様がたには、
是非とも敗北していただかなくてはなりません。

写真を色々整理していて気づくのは、
花嫁はお父さんと腕を組んでいるときが、
一番良い表情をしているということです。
これは新郎にとってあるいは不快かもしれませんが、
お父様のそこらへんのお気持ちを勘案して、
ぜひ大きな心をもっていただきたいものです。
かれの姿が数十年後の自分の姿ですから。

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新郎衣装

それがもしも、自分の衣装と同等の情熱を新郎衣装にかけるというなら、
まだ話はわかります。

が、そもそも多くの新郎が衣装選びに熱が入らないこともあって、
新郎、新婦の衣装代は、恐ろしいほどの格差が生じているようです。
当店はドレス屋ですので、そのことはありがたいことなのですが、
私には理解しがたいことでもあります。

もっとも世の中そんなものですよね。
デパートに行けば、2階から5階は婦人服売り場、
紳士服は6階ワンフロアーのみ、くらいの比率が普通ですから。

「不況になって真っ先に削られるのは、お父さんの背広代」だそうです。
では最後まで削られないものは、いったいなんなのでしょう。

もしも正確な調査の上、
「ブランドものバッグの購入費」という結果が出た日には、
多くの家庭ががらガラガラと音を立てて崩壊するのではないか、
それが恐ろしいから誰も正確な調査をしようとしないのではないか、
そんな気さえしてくる今日この頃です。

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コラム再開

SiestaのHP管理人茂桐です。
コラムを、blogで書いてゆこうと思っています。
blogにした理由は別にフィードバックを期待しているわけではなく、
単にHTMLをアップするのが面倒だから、それだけです。

そもそもドレスショップに男性が居るというのは相当変な話ですが、
私に言わせれば花嫁の皆さんの、衣装に対するこだわりも、負けず劣らず変です。
みなさんあまりにも過剰にこだわられていますな。
それをあっさり理解して、
さも当然のこととみなしている当店店員が一番悪質なのですが。

ここで断言いたしましょう。
みなさんの結婚相手は、みなさんの衣装にかけるその情熱を、
たとえ運良く不快に思っていなかったにしても、
理解はまるっきりできていないはずです。

働いている私が理解できないのですから、
一般の男性に理解できるはずがありません。
服飾やデザインのプロなら話は別でしょうが
(それでも花嫁の情熱とは少々質が異なりますね、その場合)。

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