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過去完了の結婚史9

イザベラバートの話を続ける。 明治の東北の山村だと、 基本的に男性の労働姿は、ふんどしのみである。 そして女性の労働の姿は、上半身裸であった。 そのあたり途方もなくルーズで、 人の家をたずねる際には、さすがに上を着たようだが、 忙しいときにははだけたまま往来を行き来する女性もいたようである。 そして子供の服装はというと、 お守りのみが衣装であった。 ようするに全裸である。 大変興味深いことに、 アイヌ人は極端に肌を露出することを嫌ったようである。 アイヌという民族は、 最近のY染色体ハプログループの研究によれば、 おそらく縄文人とみなして間違い無い。 その後渡来した弥生人が、 いうなれば「裸族」であって、 日本人の裸好きを規定したとかんがえるのが、 現在では最も妥当な見解であろう。 話を津山に戻すが、そこは そのような原日本人的な感覚により、 性的な倫理道徳観念はまったくゼロに等しかった。 そのような村落は一夫一妻制をもっていたことのほうが、 不思議といえば不思議なのだが、 だいたい一夫一妻制というのは、 婚姻道徳の問題ではなく、 相続の問題であり、識字率の問題である。

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