ブライダル写真?その2
いきなり続編である。
3月、TERAKOYAさんでの挙式。
ヘアメイクは変則的に、髪が福田さん、メイク高橋さん。
写真撮影は木下ひろこさん。
四国徳島に、「立木写真館」という、
テレビドラマにまでなった有名な写真館がある。
私の理解では、現在の全国の結婚式の写真業務は、原則的に、
その写真館の編み出したやりかたの、延長線上にある。
豪華なアルバムを残すための撮影である。
いわゆる、きめきめの撮影である。
彼らのことは大変尊敬しているし、
当時の機材、および結婚式のスタイルでは、
それ以上の良いやり方は、考えられない。
しかし、時代は変わった。
機材は安く、優秀になり、
デジタル化によって、1枚あたりのコスト計算が意味をなさなくなった。
結婚式のありかたも変わった。
昔は高砂というところが必ずあり、
仲人というひとが、新郎新婦の両側を
がっちり固めていたものだ。
当時は和装が中心で、
新婦はしめやかに語らい歩み、
をりふしに瞳をあげるかどうかまではいざ知らず、
現実の花嫁も、動かない、静的な存在であった。
時代はめぐって現在、花嫁衣裳といえばドレスが中心になった。
そして、ドレス業界には、
「女性が笑うとき、ドレスも笑わなければいけません」
という有名な言葉がある。
ドレスは、女性の動きに柔らかく追随してこそドレスだ、
という意味なのだが、
この言葉を発したのは、マドリーヌ・ヴィオネというデザイナーで、
彼女は、そのデザインに対する好悪はまったく別にして、
ドレス製作能力は、クリストバル・バレンシアガと並んで、
歴史上最も高い位置にあり、
サッカーにおけるペレとマラドーラといったらわかりやすいだろうか、
私たちもこの二人の能力には畏敬の念を抱いているのである。
そう、和装は止まっているが、
ドレスは動く。
木下ひろこさんはその花嫁の一瞬の動きに、
永遠の刻印を刻み込む。
それらの写真は上垣さん同様、
「自然である」と言われることが多いが、
私に言わせれば、自然ではない。
ソフトフィルターをかけず、
被写体深度が深めで、
厳しいほど構図が明快な、
クリアーで強い写真である。
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